2012年5月19日土曜日

受診ガイドライン 鳥取市 小児科 アレルギー科 予防接種 【中井こどもクリニック】 おたふく風邪 水疱瘡


予防接種は、かかると重篤な症状をだす病気を予防するためのものです。必ずしも接種した人全員がかからなくなる訳ではありませんが、多くの人は感染せずに済みますし、もし感染したとしても重症になることは防いでくれる事は期待できます。
事前に電話予約をして、母子手帳をもって受診してください。

全員が接種すべき予防接種です。
市町村から接種時期の通知がきて、その時期に接種すれば費用は通常かかりません。通常、生後3ヶ月になればBCG(はんこ注射で、結核の予防です)を鳥取市では集団接種(個別でクリニックに行って接種するところもありますので確認を)で行います。
これは、6ヶ月になるまで(遅くても5ヶ月の間)にしてください。

それ以後になるとできなかった理由の証明書などがないと自費になります。

その後、4週間以上あけて三種混合(ジフテリア、破傷風、百日咳の予防です)を、3〜8週間間隔で3回注射し、その1年後にもう1回します。
もしくはポリオ(小児麻痺の予防で、飲むワクチンです)を、その前後に行います。
三種混合は、11〜12歳に、二種混合(ジフテリア、破傷風)として追加接種をします。
1歳がくれば、麻疹・風疹混合ワクチン(略してMRワクチンといいます)をしましょう。
麻疹(はしか)はかかると、肺炎や脳炎など重症の合併症も起こることもありますので、できるだけ早く接種しましょう。1本の注射で風疹の予防もできます。卵アレルギーの強い方は事前に相談してください。
1歳、小学校入学前のそれぞれ1年間が接種時期で、2回接種となっています。
以前は1回接種でしたが平成20年度より5年間は、中学1年と高校3年のときにもう1回接種することで、2回目をするようになりました。忘れないように接種をしてください。

日本脳炎の予防接種は、接種後に重篤な副反応を起こした事例が出たことにより、平成17年5月より積極的な接種勧奨が控えられてきましたが、平成21年6月より新しいワクチンが発売され、平成22年春より新しいワクチンによる接種の勧奨が再開されました。
日本脳炎は西日本では年間に数人ですが、患者さんが発生しています。
これはある種の蚊に刺された人のごくごく一部の人に症状がでますが、もし症状がでてしまうと命にかかわったり、後遺症に悩まされたりの可能性が高い病気です。
できれば蚊の発生しやすい夏前に接種しておかれるとよいでしょう。
  乳幼児期の定期予防接種
予防接種名 標準的な接種期間
(定められた接種期間)
回数 他の予防接種との間隔

BCG

生後3ヶ月〜生後6ヶ月になるまで
※体調などで6ヶ月になるまでに接種できない場合は、お住まいの市町村にご相談ください

1回

27日以上

ポリオ
(急性灰白髄炎)

生後3ヶ月〜1歳6ヶ月になるまで
(生後3ヶ月〜7歳6ヶ月になるまで)

41日以上の間隔をあけて2回

27日以上

三種混合I期
ジフテリア
百日咳
破傷風

【初回】
生後3ヶ月〜1歳になるまで
(生後3ヶ月〜7歳6ヶ月になるまで)

20〜56日までの間隔で
3回(注2)

6日以上

【追加】
I期初回終了後、12ヶ月〜18ヶ月に達するまでの間
(〜7歳6ヶ月になるまで)

1回

麻疹(はしか)風疹

【T期】
生後12ヶ月〜24ヶ月になるまで

1回

27日以上

【II期】
小学校就学前年度(4月〜翌年3月)の
1年間

(※幼稚園・保育園の年長児の1年間)

1回

日本脳炎I期 (注1)

【初回】
3歳〜4歳になるまで
(生後6ヶ月〜7歳6ヶ月になるまで)

6日〜28日までの間隔で2回
(注2)

6日以上

【追加】
4歳〜5歳になるまでで、初回終了後1年
(生後6ヶ月〜7歳6ヶ月になるまで)

1回 (注2)

  学童期の定期予防接種
予防接種名 標準的な接種期間
(定められた接種期間)
回数 他の予防接種との間隔

二種混合U期
ジフテリア
破傷風

11歳〜13歳になるまで

1回

6日以上

麻疹(はしか)
風疹

【III期】
中学校1年生に相当する1年間
※ただし、平成20年度〜24年度の5年間のみ


便秘以下の子宮摘出術

1回

27日以上

【IV期】
高校3年生に相当する1年間
※ただし、平成20年度〜24年度の5年間のみ

1回

日本脳炎II期(注1)

9歳〜10歳になるまで
(9歳〜13歳になるまで)

1回

6日以上

  • (注1) 接種をするためには、接種券や予診票が必要ですので、前もってお住まいの市町村にご相談ください。
  • (注2)三種混合T期と日本脳炎T期及び追加については、定められた接種間隔を過ぎると原則として任意接種となります。
  • ただし発熱などの理由で受けることができなかった場合は、理由が解消された後、速やかに接種すれば定期接種として受けることができます。
個人の判断で接種をうけ、自費で費用を支払います。

また万が一重篤な副作用が出た時には、国の救済処置ではなく薬剤の副作用被害救済となり給付額は少なくなる可能性があります。

予防接種名 接種期間 回数 他の予防接種との間隔

インフルエンザ

生後6ヶ月以上

13歳未満は、毎年1〜4週間隔で2回
13歳以上は、毎年1〜4週間隔で1〜2回

6日以上

インフルエンザ菌b型
(ヒブ Hib)

生後2ヶ月〜5歳になるまで

【生後2ヶ月〜7ヶ月未満は4回】

初回が4〜8週間隔で3回、1年後に追加で1回

【生後7ヶ月〜1歳未満は3回】

初回が4〜8週間隔で2回、1年後に追加で1回

【1歳〜5歳になるまでは1回】
1回
(注3)

6日以上

水ぼうそう (水痘)

1歳以上

1回

27日以上

おたふくかぜ
(流行性耳下腺炎)

1歳以上

1回

27日以上

子どもの肺炎球菌

生後2ヶ月以上
9歳以下

【生後2ヶ月〜6ヶ月は4回】
1歳までに27日以上あけて3回、その後60日以上あけて1歳〜1歳3ヶ月の間に1回追加

【生後7ヶ月〜11ヶ月は3回】
27日以上あけて2回接種、その後60日以上あけて、1歳を過ぎたら1回追加接種

【1歳は2回】
1歳で1回接種、その後60日以上あけて1回接種

【2歳〜9歳は1回】
1回接種

6日以上

子宮頸がん

10歳以上

【3回接種】
初回接種(1回目)
初回接種から1ヶ月後に2回目接種
初回接種から6ヶ月後に3回目接種

 

B型肝炎

(注4)

1回

6日以上

A型肝炎

16歳以上

2〜4週間隔で2回、
24週を経過した後に1回

6日以上

  • (注3)インフルエンザ菌b型の生後2〜7ヶ月未満と生後7ヶ月〜1歳未満の初回接種の間隔は、医師が必要と判断した場合には3週間の間隔で接種することができます。
  • (注4)妊娠中に検査を行い、HBs抗原陽性(HBe抗原陽性、陰性の両方とも)の母親からの出生児が対象で、出生後早い時期及び生後2ヶ月にHB免疫グロブリン(HBIG)を接種します。ただしHBe抗原陰性の母親から生まれた児の場合は2回目のHBIGを省略してもよいです。
  • 更に生後2、3、5ヶ月にHBワクチンを接種します。生後6ヶ月後にHBs抗原及び抗体検査を行い必要に応じて任意の追加接種を行います。

  インフルエンザとは
咳やくしゃみで空気中に蔓延している場合や、手に付いたウイルスが気道に感染し発症します。感染して1〜5日すると、身体がだるくなったり、急な発熱、せき、くしゃみ、喉の痛みなどの症状が出ます。通常なら1週間程度で治りますが、赤ちゃんやお年寄り、免疫力の低下している場合は大人でも感染した場合は、肺炎や死亡などに陥ることがあります。

インフルエンザワクチンは、11月から12月のインフルエンザの流行前に接種します。
通常、子どもさん(12歳までぐらいの人)は、1〜4週間隔で2回接種して抵抗力をつけます。
しっかり抵抗力をつけるためには、4週間隔がいいと言われていますが、風邪をひいたり、流行が始まったりなど状況をみて接種間隔は相談してください。
ワクチンの接種を受けていてもインフルエンザにかかってしまうこともありますが、比較的軽くすみ、重篤な合併症を防いでくれることは期待できます。65歳以上の方は接種に市町村からの補助がでますので、確認をしてから接種しましょう。


黄熱病ワクチンのどのくらい前に旅行
  ワクチンの副反応

ワクチン接種に伴う副反応として、発熱や注射部位が赤く腫れたり、硬くなったりすることがあります。
発現頻度は発熱は100人に数人位、赤くはれたりするのは10人に1人位です。
卵アレルギーの強い方は、事前に相談してください。

  インフルエンザ菌b型とは
平成20年12月にヒブ(Hib)ワクチンという新しいワクチンが発売されました。
これは、インフルエンザ菌b群(略してHib菌ですが、冬に流行するインフルエンザウイルスとは関係ありません)という、赤ちゃんに感染すると髄膜炎(脳〜脊髄の周りの膜の炎症ですが、細菌性の場合は脳炎も起こして生命や脳後遺症の問題を起こします)を起こすことがあり、注意が必要な菌に対する予防ワクチンです。
生後2ヶ月から5歳の子どもさんに接種できますが、特に1歳以下の赤ちゃんに接種したいワクチンです。
まだ生産が少なく、製薬会社に予約しての接種ですので希望の方は早めに相談してください。
Hibワクチンの接種は、生後2ヶ月以上になれば受けられます。
望ましい接種スケジュールは、初回免疫として生後2ヶ月〜7ヶ月になるまでに接種を開始して、4〜8週間隔で3回、追加免疫として3回目の接種から約1年後に1回の計4回接種します。
Hibワクチンは、4回の接種を受けた人のほぼ100%に抗体(免疫)ができ、Hib感染症に対する高い予防効果が認められています。
  ワクチンの副反応
ワクチン接種に伴う副反応として、最も多くみられるのは接種部位の発赤(赤み)や腫脹(腫れ)です。また発熱が接種された人の数%に起こります。非常にまれに、アナフィラキシーショックなどの重い副反応も報告されています。
このワクチンは、製造の初期段階にウシの成分が使用されています。その後の精製工程を経て製品化されていますが、このワクチンはすでに世界100ヶ国以上で使用されており、このワクチンの接種が原因でTSE(伝達性海面状脳症)にかかったという報告は1例もありません。

  おたふくかぜとは
咳やくしゃみなどにより空中に飛び出した、おたふくかぜのウイルスを吸い込むことにより感染します。
潜伏期間は2〜3週間で、軽度の発熱と耳の下の痛みで始まり、耳の下(耳下腺)の腫れが顕著になりますが、その症状は通常5〜7日で回復に向かいます。
おたふくかぜの合併症としては、無菌性髄膜炎、脳炎、睾丸炎(精巣炎)、膵炎などが報告されています。合併症が起る頻度は無菌性髄膜炎(症状としては発熱、頭痛、嘔吐)が約10人に1人程度にみられ、まれに脳炎(症状としては発熱持続、けいれん、意識障害)も起こります。また、まれに片耳の難聴を起こすこともあります。
思春期以降におたふくかぜにかかった人では、10〜30%程度の人が睾丸炎(症状としては発熱、睾丸腫脹)を合併しますが、男性不妊の原因とまでなることは少ないようです。
  • 1.おたふくかぜワクチンは弱毒性ワクチンで、身体の中でワクチンウイルスが増え抗体ができます。 抗体はワクチン接種を受けた90%前後の人にでき、おたふくかぜに対する免疫はワクチン接種後2週間後からできます。
    おたふくかぜの潜伏期間にワクチン接種を受けても、特におたふくかぜの症状が重くなるようなことはありません。
  • 2.小さい頃におたふくかぜにかかった場合、特徴的な症状を示さない、いわゆる不顕性感染で終わる例もあります。既に抗体のある人にワクチン接種を実施しても問題はなく、免疫は高められます。
  ワクチンの副反応

おたふくかぜワクチン接種後2〜3週間ごろに、発熱、耳下腺腫れ(100人中2〜3例)、嘔吐、咳、鼻水などの症状があらわれることがあります。これらの症状は通常、数日中に消失します。
また、まれに(約10,000人に1人程度)に無菌性髄膜炎を起こすこともあります。

水ぼうそうに感染した人のくしゃみなどで飛び散った水痘・帯状疱疹ウイルスを吸い込むことによって感染します。このウイルスは感染力が強いため、乳幼児が集団生活を送っている保育園などでは流行しやすい病気です。
潜伏期間は約2週間で、発熱と発疹(かゆみを伴う小さな赤い水ぶくれ)が全身にあらわれます。
発熱の程度は38度前後の熱が2〜3日間続きますが、40度を超えることもあります。
発疹は発病から3日目頃がピークで、7日程度でかさぶたになって治癒します。健康なお子さんが感染した場合は一般に軽症ですみますが、中には高熱が出たり、発疹をかきむしって細菌性の二次感染を起こし、とびひ状態になることもあります。
また、白血病や悪性腫瘍、大量のステロイドホルモンを使用しているお子さんなどがかかると、免疫機能が低下しているため症状が重くなります。

以下のサイトもご覧下さい。 みずぼうそうの写真も掲載されています。


鎖骨骨折治癒時間
  • 1.1歳を過ぎたら年齢に関係なく接種できますが、保育所、幼稚園などの集団生活に入る前がよいでしょう。
  • 2.10〜20%程度はワクチンを接種しても水ぼうそうにかかることがありますが、症状はきわめて軽く、水疱の数も少ないことがほとんどです。
  • 3.水ぼうそうの患者さんと接触した場合は、接触後できるだけ早く、少なくとも72時間以内に水痘ワクチンを接種することで、発症防止または軽症化が期待できます。
  ワクチンの副反応

通常、健康な子では重篤な副反応はほとんどありません。数%程度に、軽い発熱や発疹、局所の発赤などがみられています。

肺炎球菌は、多くの子どもの鼻やのどにいる身近な菌です。普段はおとなしくしていますが、子どもの体力や抵抗力が落ちたときなどに、中耳炎や肺炎、さらにこわい菌血症(菌が血液の中に入りこんだ状態で、様々な臓器に重篤な病気を引き起こします)や細菌性髄膜炎などを起こすことがあります。

細菌性髄膜炎とは、脳や脊髄をおおっている髄膜に菌が侵入して炎症を起こす病気で、日本では毎年約200人の子どもが肺炎球菌による髄膜炎にかかり、そのうち 1/3くらいが命を奪われたり、重い障害を残したりしています。

  肺炎球菌ワクチン(プレベナー)とは

肺炎球菌ワクチンには成人用と子ども用と2種類あり、成人用は高齢者を対象に既に実施していましたが、今年(2010年)春より、日本で子ども用ワクチンが任意接種として可能となりました。

子ども用ワクチンはすでに世界では実施されており、世界100カ国近くで何千万人もの子どもに接種されています。2000年から定期接種しているアメリカでは、ワクチンで予防できる肺炎球菌による重い感染症が98%減少しています。

日本で実施するワクチンは、世界で標準的に使われているワクチンと同じものになります。また、子どもの肺炎球菌ワクチンについては、WHO(世界保健機関)がすべての国での定期接種をすすめています

  ワクチン接種の時期と効果

生後2ヵ月以上から9歳以下のお子さんに接種できます。
肺炎球菌による髄膜炎は、約半数が0歳代でかかり、それ以降は年齢とともに少なくなりますが、5歳くらいまでは危険年齢です(5歳を過ぎての発症もあります)。生後2ヵ月になったらなるべく早い接種が望まれます。

三種混合ワクチン(ジフテリア・百日咳・破傷風)やヒブワクチン(インフルエンザ菌b型)との同時接種も可能です。

(生後2ヵ月〜6ヵ月)
1歳までに27日以上あけて3回接種、その後60日以上あけて1歳〜1歳3カ月の間に1回追加
接種
(生後7ヵ月〜11ヵ月)
27日以上あけて2回接種、その後60日以上あけて1歳を過ぎたら1回追加接種
(1歳〜1歳11ヵ月)
1歳で1回接種、その後60日以上あけて1回接種
(2歳〜9歳)
1回接種

  ワクチンの副反応

ワクチンを接種した後に、発熱や接種部位の腫れなどの副反応が起こる頻度は、ほかのワクチンと同じ程度です

子宮頸がんは、20〜30歳代の女性に急増しているがんで、発がん性HPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって起こる病気です、発がん性HPVに感染してから、数年から十数年後に発症すると言われています。
発がん性HPVは性交渉によって感染しますが、性交経験のある女性の約80%が一生のうちに一度は感染するといわれるほど、あるふれたウイルスです。
また、発がん性HPVに感染しても、90%以上は体内から排除されるので、子宮頸がんになるのはごく一部ですが、一度排除されても何度でも感染するため、予防のためには、ワクチン接種による感染予防と定期的な子宮がん検診が必要です。

  子宮頸がんワクチン(サーバリックス)とは

子宮頸がんワクチンは、すべての発がん性HPVの感染を防ぐものではありませんが、子宮頸がんから多くみつかるHPV16型、18型の2つのタイプの発がん性HPVの感染を防ぐことができます。

  ワクチン接種の時期と効果

子宮頸がんワクチンは10歳から接種できます。発がん性HPVに感染する可能性が低い10代前半にワクチンを接種することで子宮頸がんの発症をより効果的に予防できます。
ただし、ワクチン接種だけで完全に子宮頸がんを予防できるわけではないので、接種後の定期的な子宮がん検診も大切です。(20歳を過ぎたら定期的に子宮がん検診を受けましょう)
初回接種、初回接種から1ヵ月後、初回接種から6ヶ月後の計3回接種します。

  ワクチンの副反応

接種後に注射した部位が腫れたり痛むことがあります。通常は数日間程度で治ります。
重い副反応として、まれにアナフィラキシー様症状(血管浮腫、じんましん、呼吸困難など)があらわれるとこがあります。


  ロタウイルス胃腸炎とは

ロタウイルス胃腸炎は、5歳までに一度はかかる感染症と言われています。
白色便性下痢症とも言われ、主に冬の後半から春にかけて、数日の潜伏期間のあと、突然の嘔吐(おうと)、下痢、発熱で発症します。下痢は特有のすっぱい臭いのする米のとぎ汁のような白色便が頻回にみられ、嘔吐や高熱とともに、脱水症を合併したり、まれにけいれんなど重篤な合併症を引き起こすこともあります。
ロタウイルス自体に対する特効薬はなく、整腸剤などを使いながら、水分補給やひどくなれば点滴などで、合併症を防ぎながら、1週間程度でおさまるのを待ちます。
また糞便中のウイルスが手や衣服やおもちゃなどを介して感染し、家庭内感染もよくみられます。
赤ちゃんは特に脱水症などの合併症を起こしやすく、早期の予防が求められ、海外では数年前からワクチンが使われ効果が見られてきています。

  ロタウイルスワクチンとは

生ワクチンで、経口接種(口から飲むタイプ)のワクチンです。
任意接種になりますので費用は全額自己負担です。

  ワクチン接種の時期と効果

接種時期は生後6週から24週の間に、4週間隔で2回接種します。24週以降は接種できませんので、1回目の接種を生後4ヶ月までにすませておく必要があります。
他のワクチンの接種時期と重なりますが、他のワクチンと同時接種ができます。

  ワクチンの接種後の注意および副反応

1、 接種後1週間程度は便中にウイルスが排泄されます。ワクチンによる家庭内感染は非常に少ないですが、おむつ交換の後などは手洗いをしっかりしておきましょう。

2、 副反応としては、軽度の下痢等がみられます。

3、 副反応としてはまれと考えられますが、腸重積と思われる症状(ぐったりする、泣きと不機嫌を繰り返す、顔色が悪い、繰り返し起こる嘔吐、イチゴジャムのような血便など)がみられた場合はすぐに受診してください。

ワクチン接種を行ったあとに、他のワクチンとの間隔をどれくらい空けるのかという質問をよく聞きますが、基本的には以下の2種類のみです。


  接種後4週間(27日以上)あける
(以下のワクチンのあと他のワクチンをするまで)
BCG、ポリオ、MRワクチン(麻疹ワクチン、風疹ワクチン)、おたふくかぜワクチン、水ぼうそうワクチン
  接種後1週間(6日以上)あける
三種混合ワクチン、二種混合ワクチン、日本脳炎ワクチン、インフルエンザワクチン、B型肝炎ワクチン、
ヒブワクチン

  予防接種を受けことができません
  • 1.明らかに発熱している方(37.5℃をこえる場合)
  • 2.重い急性疾患にかかっている方
  • 3.接種予定のワクチンの成分により、アナフィラキシー(通常接種後30分以内に出現する呼吸困難や全身性のひどいじんましんなどを伴う重いアレルギー反応のこと)を起こしたことがある方
  • 4.その他、いつも診てもらっている医師にワクチンは受けない方がいいといわれた方
  接種前にご相談ください
  • 1.心臓血管系疾患、腎臓疾患、肝臓疾患および血液疾患などの基礎疾患のある方
  • 2.薬の投与または食事(鶏卵、鶏肉など)で発疹が出たり異常をきたしたことのある方
  • 3.過去にけいれん(ひきつけ)の既往歴のある方
  • 4.過去に予防接種を受けた時、2日以内に発熱、全身性の発疹、じんましんなどのアレルギーを疑う症状のみられた方
  • 5.過去に免疫状態の異常を指摘されたことのある方、もしくは近親者に先天性免疫不全症の者がいる方
  • 6.気管支喘息のある方
  • 7.妊娠している方
  • 8.出生時に未熟児で発育の悪い方(接種される方がお子さまの場合)
  • 9.発育が悪く、医師、保健師の指導を受けている方(接種される方がお子さまの場合)

  • 1.接種後30分間は、アレルギー反応(息苦しさ、じんましん、せきなど)が起こることがありますので、医師とすぐ連絡が取れるようにしておきましょう。
  • 2.副反応(発熱、頭痛、けいれんなど)の多くは24時間以内に出現することが知られています。接種後1日は体調に注意しましょう。万が一、高熱やけいれんなどの異常が出現した場合は、速やかに医師の診察を受けてください。
  • 3.接種後に接種部位が赤く腫れたり痛む場合がありますが、通常4〜5日以内に軽快します。なお、体調に変化があれば速やかに医師の診断を受けてください。
  • 4.接種後の入浴は問題ありませんが、注射部位をこすることはやめましょう。
  • 5.

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